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世界遺産について
世界遺産とは

 世界遺産とは、ユネスコで採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」に基づき、顕著な普遍的価値を有するものとして、世界遺産リストに記載された遺産です。
 モニュメント、建造物群、遺跡などの「文化遺産」、地形・地質、生態系、自然景観などの「自然遺産」、両方を兼ね備えた「複合遺産」の3種類から成り、国や民族をこえて人類が共有するべき遺産とされています。
 2024年7月世界遺産の数は1,223件になりました。

  • 万里の長城
    万里の長城(中華人民共和国)
  • マチュピチュ
    マチュピチュの歴史保護区(ペルー共和国)
  • グランドキャニオン
    グランド・キャニオン国立公園(アメリカ)
日本の世界遺産

ユネスコの世界遺産に登録されている日本国内の文化・自然遺産の一覧
日本には25件の世界遺産があります

文化遺産

姫路城(画像)
顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など。
法隆寺地域の仏教建造物 奈良県 1993年12月
姫路城 兵庫県 1993年12月
古都京都の文化財 京都府、滋賀県 1994年12月
白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜県、富山県 1995年12月
原爆ドーム 広島県 1996年12月
厳島神社 広島県 1996年12月
古都奈良の文化財 奈良県 1998年12月
日光の社寺 栃木県 1999年12月
琉球王国のグスク及び関連遺産群 沖縄県 2000年12月
紀伊山地の霊場と参詣道 三重県、奈良県、和歌山県 2004年7月
石見銀山遺跡とその文化的景観 島根県 2007年7月
平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群― 岩手県 2011年6月
富士山―信仰の対象と芸術の源泉 静岡県、山梨県 2013年6月
富岡製糸場と絹産業遺産群 群馬県 2014年6月
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・山口県・岩手県・静岡県 2015年7月
ル・コルビュジエの建築作品−近代建築運動への顕著な貢献− 東京都、フランス、ドイツ、スイス、ベルギー、アルゼンチン、インド 2016年7月
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 福岡県 2017年7月
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 長崎県・熊本県 2018年7月
百舌鳥・古市古墳群 大阪府 2019年7月
北海道・北東北の縄文遺跡群 北海道・青森県・岩手県・秋田県 2021年7月
佐渡島の金山 新潟県 2024年7月

自然遺産

自然(画像)
顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など
屋久島 鹿児島県 1993年12月
白神山地 青森県、秋田県 1993年12月
知床 北海道 2005年7月
小笠原諸島 東京都 2011年6月
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島 鹿児島県・沖縄県 2021年7月
世界遺産の登録基準

世界遺産リストに登録されるためには、登録基準のいずれか1つ以上に合致するとともに、真実性や完全性の条件を満たし、締約国の国内法によって、適切な保護管理体制がとられていることが必要です。

  1. 人間の創造的才能を表す傑作である。
  2. 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
  3. 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
  4. 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
  5. あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である。
    (特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの)
  6. 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
  7. 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
  8. 生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。
  9. 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。
  10. 学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する。

上記基準①~⑥で登録された物件は文化遺産、⑦~⑩で登録された物件は自然遺産、文化遺産と自然遺産の両方の基準で登録されたものは複合遺産とします。

世界遺産登録の流れ
各国政府
世界遺産条約を締結後、自国内の暫定リストを作成提出後、暫定リスト内に記載された中から条件の整ったものを推薦。
各国政府
各国政府からの推薦書を受理したのち、現地調査を依頼。
各国政府
調査後、調査結果を報告。
各国政府
調査報告書に基づいて、世界遺産一覧表への登録の可否について審議。
各国政府
候補地を審査後、世界遺産リストへの登録を決定
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